大学院での2年間

 西川 チームにおける2年間のタイムスケジュールを簡単に説明させていただきます。 教職大学院の授業はプロジェクト科目と言われる学校に入り込む授業が中心です。それが修士1年と2年の後期にあります。そしてもう一つの柱は臨床共通科目で、これは修士1年の前期に位置付けられています。

 本当に自分のやりたいことを後期に入る学校でやれるためには、人間関係が重要です。若い学生さんが後期の10月になって学校に行き、「私は○○をしたい!」といきなり希望を言って受け入れてくれる学校はありません。やりたいこと以前に、人間として疑われてしまいます。まずは人として見てもらい、「うん、この人ならば子どもを任せても安心だ」、「こんな人だったら一肌脱ごう」と思って頂けなければなりません。これは現職院生さんでも同じです。それぞれの地域では知られた人であったとしても上越の学校ではそうとも限りません。どんな先生であっても、異動してしばらくは静かにして、学校の様子などを見回し、自分のはまる場所はどこかな、とか、この先生にお願いするにはどうしたらいいか、なんて見届けることが最初ですよね。あれと同じです。

 修士1年の前期は授業がいっぱい、いっぱいで大変です。でも、少しでも時間を作ってお願いしたい学校に入って自分を受け入れてもらうことが最初だと思います。その上で、相手学校の先生方と折り合いを付けながら後期の計画をたてます。

 若い学生さんは修士1年の後期から、修士2年の前期は受験に邁進してもらわねばなりません。ただし、私も教員採用試験の受験勉強をしましたが、それから言えることは、あんな勉強を24時間毎日やることは出来ないことは確かです。勉強に支障のない範囲内で、学校に入って昨年の教え子たちの顔を見ることは「やるぞ~」という気になります。でも、あくまでも無理のない範囲内です。

 現職院生さんの場合は受験勉強をしなくても良いですよね。おそらく修士1年の実践を通して、「このことを自分の現任校で実践したい!」という気になる方もおられると思います。そういう方の場合は、前期は現任校に戻って思う存分、実践することも可能です。

 修士2年の後期は大学院の集大成です。新しく入った下級生の修士1年生と一緒に学校に入り、修士1年とは違った視点で子どもや教師を見ることが出来ます。
 2年間を通して、実際の学校に入った長期の実践研究を行い、14条特例の大学院(即ち、2年目は職場に戻る形態の大学院)では実現できない研究を行っております。